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株式会社竹田技研

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騒音対策例(4)

 騒音対策例として、ボックスに振動対策を行った例を示します。

 新設のボックスで大きな振動が発生し、使用に支障をきたしているため対策を行いました。

 最初にボックスの振動を測定すると、波形がかなり正弦波に近いことが分かりました。このため、ボックスが強制振動により共振をしている可能性が考えられました。そこでボックスの周囲を観察するとボックスに空気を送るためのダクトがつながっていました。また、このダクトはボックスから数十メートル離れたところにあるブロワにつながっていました。

 そこで、そのブロワの回転数と羽根枚数を確認し、1次の回転音成分の周波数を計算すると、回転数×羽根枚数の計算値と問題の振動の振動数が一致しました。

 このため、ブロワの振動がダクトを介してボックスに到来し、その振動数がボックスの固有振動数に近いため大きく振動しているという結論に至りました。

 ブロワの取付け状態を観察すると、床に直付けになっていました。そこで、床とブロワの間に防振対策を行い振動を低減することができました。

〇 回転機械では、回転に伴い振動が発生します。その際の1次の振動数は以下の計算式で計算できます。更に、この整数倍の振動数でも大きな振動が生じます。また、振動数は計算値と実測値で完全に一致します。

 ブロワ:(毎分回転数)÷60×(羽根枚数) Hz

 ギ ア:(毎分回転数)÷60×(歯数) Hz

 玉軸受:(毎分回転数)÷60×(球数) Hz

〇 防振は、ブロワと防振ゴムなどの防振機構で1自由度の振動系を形成すると仮定して、防振機構のばね定数を決定します。

〇 振動源と機械的につながっている部品があれば、その部品に必ず振動が伝達します。そこで、かなり距離があっても機械的につながっていれば振動が伝達します。また、同様に配管内での騒音の減衰は小さいため、配管内の音も相当遠くまで到達します。化学プラント内のサイロで大きな音が出ているため相談を受けました。また騒音のスペクトルも計測されていました。しかし、スペクトルでは現象を把握できなかったため現地まで趣きサイロで観察すると、ポンプの音が聞こえました。何のことはない、新設されたポンプの音が配管でつながった数百m離れたサイロに到達し、騒音問題になったということでした。