StaVaTesterIW(スタバテスタ・アイ・ダブリュー)は、加振された部品の振動のスペクトル、または稼働中の機械から生じる音や振動のスペクトルを統計的に解析して、製品の良否検査を自動的に行う装置です。ものづくり現場での傷などの目視検査や耳による検査を自動化することができます。
異音検査装置
一般に、機械などから発生する音や振動などの特徴は、そのスペクトルやソナグラムグラム(声紋)などに明瞭に現れることが知られており、検査ワークのスペクトルを良品のスペクトルと比較すれば、検査ワークの良否が簡単にわかります。しかし、スペクトルは周波数成分の数が数百から数千になるため、従来は、このような大量の特徴量を基に自動的に検査ワークの良否を判断する方法はありませんでした。
そこで、StaVaTesterIWは、スペクトルの標準化変量を基にする新しい類似度計算方法により、このような大量の特徴量を直接比較することを可能にしました(標準化変量と類似度は以後ご説明します)。このため、機械の音や振動の微妙な違いを検出することが可能になり、検査ワークの良否を精度よく自動検査することが可能になりました。
これによって、エンジンなどの良否の検査や内部欠陥の検査などに適用できます。
なお、この技術はこれまで行ってきた以下の検査技術を基礎として高度化したものです。